粟国村(読み)あぐにそん

日本歴史地名大系 「粟国村」の解説

粟国村
あぐにそん

面積:七・六二平方キロ

沖縄島那覇北西約六一キロに位置する粟国島一島で構成される。地形は海岸段丘と海岸砂丘・砂浜・サンゴ礁などからなる。考古遺跡は貝塚時代前期―中期の巣飼原すがいばる貝塚、同中期の西御願にしうがん貝塚、同後期のはま遺跡・長作原ながさくばる洞窟遺跡、同後期からグスク時代の草戸原くさとばる洞窟遺跡・松尾原まつおばる洞窟遺跡・エーガー洞窟遺跡などがある。

「おもろさうし」では粟国島は「かき となき」とみえ、「かき」とよばれている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「粟国村」の意味・わかりやすい解説

粟国〔村〕
あぐに

沖縄県沖縄島西方に位置する粟国島の 1島 1村。村名は島名にちなみ,かつての主要作物アワに由来する。浜,東,西の 3地区に分かれ,肉用牛飼育,サトウキビ栽培などと小規模の漁業が行なわれるが,沖縄島や関西で働く者も多い。人口は減少し,高齢化が目立つ。島の南西部に粟国港が,北西部に粟国空港があり,那覇から船便航空便がある。面積 7.65km2。人口 683(2020)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android