粳米(読み)うるごめ

精選版 日本国語大辞典 「粳米」の意味・読み・例文・類語

うる‐ごめ【粳米】

〘名〙 =うるち(粳)〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕

うるち‐まい【粳米】

〘名〙 =うるち(粳)

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デジタル大辞泉 「粳米」の意味・読み・例文・類語

うるち‐まい【×粳米】

うるち」に同じ。

うる‐ごめ【×粳米】

うるち

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「粳米」の意味・わかりやすい解説

粳米
うるちまい

普通に炊飯してご飯として食べる米を、餅(もち)やおこわにする糯米(もちごめ)と区別して粳米という。両者デンプン組成が違い、糯米デンプンが分岐鎖分子のアミロペクチンのみからなるのに対し、粳米のデンプンはアミロペクチンと直鎖分子のアミロースの両方を含んでいる。国産米の90%以上は粳米であり、飯米のほか、酒やみそ原料、そのほか上新粉(じょうしんこ)、煎餅(せんべい)、団子など各種菓子の原料にも用いられる。

[不破英次]

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漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典 「粳米」の解説

こうべい【粳米】

漢方薬に用いる生薬(しょうやく)一つ粳(うるち)米玄米のこと。健胃滋養強壮などの作用がある。気管支炎気管支喘息(ぜんそく)に効く麦門冬湯(ばくもんどうとう)熱中症糖尿病に効く白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)などに含まれる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「粳米」の意味・わかりやすい解説

粳米
うるちまい

米飯用として使われる普通の米。もち米に対して用いられる言葉。もち米との大きな違いは米デンプンの成分で,もち米はほとんどがアミロペクチンであるが,粳はアミロース 20%,アミロペクチン 80%の割合である。炊飯時の粘度に差があるのはこのためである。飛鳥,奈良時代にはすでに栽培されていたとされ,平安時代には数種の品種も成立し,鎌倉時代中期頃には陸稲も栽培されていたとされる。水稲作付け面積の 95%は粳である。米飯以外にも味噌,酒,菓子原料などに利用される。

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普及版 字通 「粳米」の読み・字形・画数・意味

【粳米】こうまい

うるち米。

字通「粳」の項目を見る

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動植物名よみかた辞典 普及版 「粳米」の解説

粳米 (ウルゴメ・ウルチゴメ)

植物。粳種の稲または粟の別称。ウルシネの別称

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