精気・勢気(読み)せいき

精選版 日本国語大辞典 「精気・勢気」の意味・読み・例文・類語

せい‐き【精気・勢気】

〘名〙
天地万物を生成する根源の力。万物生成の気。
※清原国賢書写本荘子抄(1530)四「天地陰陽の精気を取て五穀を助け、民人を養と思也」 〔易経‐繋辞上〕
② 心身を保持して、物事をなしとげてゆく活動力。生命の根源となる力。精力。男女それぞれの体気。
※宝物集(1179頃)「頼光頼信せいきをほかりし、一人もとどまることなし」
日葡辞書(1603‐04)「Xeiqi(セイキ)ガ ツクル」 〔管子‐水地〕
③ たましい。精神。
※私聚百因縁集(1257)四「喬提長者の家に悪鬼乱れて精気を奪い」
④ 物の純粋な気。もののうちにひそむすぐれた気。
※随筆・文会雑記(1782)三「精気諸家皆分精気二、鄙見には対遊魂の精気なるべし。精粋の気と云ことなるべし如何」
⑤ 霊鬼。精霊

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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