精麦(読み)せいばく

精選版 日本国語大辞典 「精麦」の意味・読み・例文・類語

せい‐ばく【精麦】

〘名〙 麦を精白すること。また、精白した麦。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「精麦」の意味・読み・例文・類語

せい‐ばく【精麦】

[名](スル)麦を精白すること。また、精白した麦。
[類語]精米精白しらげる半搗き七分搗き

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「精麦」の意味・わかりやすい解説

精麦
せいばく

オオムギ穀粒の外皮部を除去して、炊飯食に適する白色の丸麦(まるむぎ)にまで搗精(とうせい)することをいう。また、さらに押し麦にまで加工する工程まで精麦に含めることがある。オオムギには皮麦裸麦とがある。ともに同様な方法で精麦するが、皮麦はじょうぶな内穎(ないえい)と外穎に包まれているので、その除去のために穎のない裸麦より精麦が困難である。オオムギでは腹面に縦に深い溝があり、この中に繊維組織が入っているので、これの除去がむずかしい。精麦は精米とほぼ同じ方式で行われ、精米機を用いることがあるが、若干の部品はオオムギの粒質に応じた改良が加えられた精麦専用の機械を用いる。精麦前の麦(玄麦(げんばく)という)の重量に対して、精麦された丸麦あるいは押し麦の重量の比を精麦歩留りという。普通、押し麦までの歩留りをいうことが多い。丸麦の精麦歩留りは皮麦75%、裸麦85%で、押し麦としては皮麦70~75%、裸麦で80~85%である。

[星川清親]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android