(読み)かて

精選版 日本国語大辞典 「糅」の意味・読み・例文・類語

かて【糅】

〘名〙 (動詞「かてる(糅)」の連用形名詞化)
① 混ぜものをすること。また、混ぜ加える食物
随筆・折たく柴の記(1716頃)上「麦飯にかてといふものいれしを、わかちてもてなす」
② 米に麦や大根豆類などを混ぜ加えて炊いたもの。かてめし。かていい。
※志不可起(1727)「かて〈略〉今関東田夫(たみ)の飯にさまざまの野菜を雑るをかてと云」

か・てる【糅】

〘他タ下一〙 か・つ 〘他タ下二〙 混ぜ合わせる。細かにきざんで混ぜる。
書紀(720)推古三年四月(岩崎本訓)「沈木といふことを知らずして、薪に交(か)てて竈に焼(た)く」
壒嚢鈔(1445‐46)一「賤者の物を買とてかててと云は増する心歟。一向片言歟。非増義交ふる心也」

か・つ【糅】

〘他タ下二〙 ⇒かてる(糅)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「糅」の意味・読み・例文・類語

かて【×糅】

《動詞「か(糅)つ」(下二)の連用形から》飯を炊くとき量を増すために混ぜて加えるもの。また、それを加えた飯。かてめし。
南京米と―の飯は、喰ったことがねえ男だ」〈魯文安愚楽鍋

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