精選版 日本国語大辞典 「糞船」の意味・読み・例文・類語
くそ‐ぶね【糞船】
〘名〙 江戸時代、江戸、大坂、京都などの大都市の糞尿を集めて、近辺の農村に運送する船。土地により船型は異なるが、大坂の場合は、部切船(へぎりぶね)と称して、船の動揺による船槽内の糞尿の移動を防ぐため、船槽を多くの間に仕切ってあった。江戸では葛西船と呼ばれる茶船が代表的なもの。こえ船。こやし船。くそとりぶね。
※雑俳・雲鼓評万句合‐宝暦一(1751)「糞船は楼(やかた)の伽羅をけして行」
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