糸道(読み)イトミチ

デジタル大辞泉 「糸道」の意味・読み・例文・類語

いと‐みち【糸道】

三味線・琴などを弾く技能
常に三味線を弾く人の左人さし指の爪の先に、弦との摩擦でできたくぼみ。糸爪いとづめ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「糸道」の意味・読み・例文・類語

いと‐みち【糸道】

〘名〙
① 常に三味線を弾く人に、弦の摩擦によってできる、左の人さし指のつま先のくぼみ。糸爪(いとづめ)
※雑俳・柳多留‐二七(1798)「糸道にはさみをかりる久しぶり」
② 三味線などを弾く技能。三味線の年期や巧拙の程度。多く「糸道がつく」の形で、三味線の技術が身につく意で用いられる。
洒落本・船頭深話(1802)四「あれ程迄にも糸道(イトミチ)のついたのを、ただ合の手でまじくない」
③ 糸をボビン、管、わくなどに巻き取る場合、糸を円滑に導き所要の形に巻き取れるようにする部品。
メリヤスを編む場合、円滑に編糸を供給する器具

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