紅卍教(読み)コウマンジキョウ(英語表記)Hong-wanzi-jiao

デジタル大辞泉 「紅卍教」の意味・読み・例文・類語

こうまんじ‐きょう〔‐ケウ〕【紅卍教】

中国宗教結社道院通称。中華民国初期、山東の洪解空が儒・仏・道・キリスト・イスラムの五教同源を説き道院を設立、全中国に教勢を拡張。1922年には紅卍字会を設立、貧民救済・施薬施療などの社会事業を行い、一時は日本の大本おおもととも提携した。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「紅卍教」の意味・わかりやすい解説

紅卍教
こうまんじきょう
Hong-wanzi-jiao

中国の秘密結社的な宗教。 1920年,山東の洪解空,劉福縁が済南に道院を設け,儒教,仏教道教キリスト教イスラム教の同源を説き,土俗信仰との折衷混合による教義を立て中国全域に広がった。静座善行を説く一方,紅卍教会の名で孤児院設立,救貧や難民救済などの社会事業にも力を入れた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android