紅毛碧眼(読み)こうもうへきがん

精選版 日本国語大辞典 「紅毛碧眼」の意味・読み・例文・類語

こうもう‐へきがん【紅毛碧眼】

〘名〙 赤い髪の毛と青い目。西洋人江戸時代は主としてオランダ人をさした。碧眼紅毛。
※外国事情書(1839)「高北海以西の人種は〈略〉紅毛碧眼にて機智有之」

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デジタル大辞泉 「紅毛碧眼」の意味・読み・例文・類語

こうもう‐へきがん【紅毛×碧眼】

赤い髪の毛と青い目。西洋人のこと。「紅毛碧眼異国の人」

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四字熟語を知る辞典 「紅毛碧眼」の解説

紅毛碧眼

赤い髪の毛と青い目。すなわち西洋人のこと。

[使用例] 予の業欲に憧るる心は、一度もろこしにさすらって、紅毛碧眼の胡僧の口から、天上皇帝の御教を聴聞すると共に、滅びてしもうた[芥川龍之介邪宗門|1918]

[使用例] もちろん、紅毛碧眼もいないではないが、その多くは日本人である[曾野綾子*地を潤すもの|1976]

[解説] 江戸時代には、ポルトガル人、スペイン人を南蛮人と呼んだのに対し、オランダ人は特に髪の毛が赤いと見て紅毛人と呼んでいました。したがって江戸時代には、「紅毛碧眼」といえば主としてオランダ人をさしましたが、後に広く西洋人をさすようになりました。

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