純陽(読み)じゅんよう

精選版 日本国語大辞典 「純陽」の意味・読み・例文・類語

じゅん‐よう ‥ヤウ【純陽】

〘名〙
① 純粋な陽気のこと。特に易で、創造・活動を示す陽の記号だけからなる乾(けん)の卦をいい、天・男・火を象徴する。
史記抄(1477)一八「四月は純陽の月で乾卦にあたる月ぞ」 〔易経疏‐乾卦〕
② 明るくかげりのない陽光
青春(1905‐06)〈小栗風葉〉春「純陽(ジュンヤウ)夏野の如き鮮かな輝に満たされた中に」
陰陽道で、四月の己巳の日。⇔純陰
※邇言便蒙抄(1682)足「四月には六陽ことごとく生ずるゆへに純陽(ジュンヤウ)の時とも六陽共いふ也」 〔協紀弁方書‐義例二・純陽〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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