精選版 日本国語大辞典 「紙衾」の意味・読み・例文・類語
かみ‐ぶすま【紙衾】
※出観集(1170‐75頃)雑「かみふすまひきぞ捨つる老鼠ちよ迄きぬをかぶるべければ」
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…しかし実際にはこうした寝具を使えたのはごく一部で,大部分の農村では薦や蓆,藁(わら),藁叺(わらかます),籾殻,山村ではマダ(科(しな))の樹皮や籐,苧屑(おくそ)を詰めた夜衾,また漁村では海草を麻袋に詰めるといった,原始時代以来の寝具が使われていた。都市でも紙衾を使っていた人は多い。これには,和紙で大袋を作り,中に藁しべを入れたもの,厚い和紙に渋をひき,もんで柔らかくしたものなどがあった。…
※「紙衾」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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