素子(読み)スゴ

デジタル大辞泉 「素子」の意味・読み・例文・類語

す‐ご【素子】

万葉集巻頭の歌の「菜採須児なつますこ」を「なつむすご」と誤読したためにできた語》身分の低い者。
「鳴きすてて鹿はつれなき山おろしに―が驚くひたの音かな」〈千五百番歌合・九〉

そ‐し【素子】

基本的要素エレメント
電気回路や機械回路で、その構成要素として全体機能に重要な役割をもつ個々の単位部品。
電信符号で、符号を構成する短点長点

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「素子」の意味・読み・例文・類語

す‐ご【素子】

〘名〙 (「万葉集‐一」の「籠もよ み籠もち ふくしもよ みぶくしもち このをかに 菜採須児」の「菜採須児(なつますこ)」を「なつむすご(菜摘賤児)」と誤読したところからできた語) 卑賤な人。いやしい身分の者。しず。下衆(げす)
六百番歌合(1193頃)秋中・一三番「山田もるすこが鳴子に風触れてたゆむ眠を驚かすなり」 〔和訓栞(1777‐1862)〕

そ‐し【素子】

〘名〙
① 基本的要素。エレメント。
② 電気機器や回路などを構成する単位部品。
③ 電信符号で符号を構成する短点および長点。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android