素心（読み）ソシン

デジタル大辞泉

そ‐しん【素心】

前々からもっている考え。素志。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

そ‐しん【素心】

〘名〙

① 平生心にいだいている考え。素志。

※岩崎栄令宛本居宣長書簡‐宝暦六年（1756）正月某日「初執_二道学_一者、是僕之素心、而非_レ変也」 〔陶潜‐帰園田居詩〕

② 純粋で汚れていない人間本来の心。飾らぬ心。二心のない潔白な心。〔顔延之‐陶徴士誄〕

③ 白い花のしべ。

※菅家文草（900頃）六・早春内宴、侍清涼殿同賦春先梅柳知「素心易_レ表風前蘂、青眼難_レ眠雨後枝」

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【素心】そしん

飾らぬ心。南朝宋・顔延之〔陶徴士（潜）の誄(るい)〕晉の士、陽の陶淵は南嶽の幽居なり。(わか)うして弄を好まず、長じて實に素心なり。～は指のするを取る。

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出典　平凡社「普及版 字通」