素町人(読み)スチョウニン

デジタル大辞泉 「素町人」の意味・読み・例文・類語

す‐ちょうにん〔‐チヤウニン〕【素町人】

身分の低い町人。また、町人を卑しめていう語。
「身分の相違とは士分と―との相違に候」〈露伴・風流魔〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「素町人」の意味・読み・例文・類語

す‐まちにん【素町人】

〘名〙 (「す」は接頭語) =すちょうにん(素町人)
浮世草子世間娘容気(1717)二「かうみゃうの刀にて、素町人(スマチニン)を切て刀をよごさふかとおもへば」

す‐ちょうにん ‥チャウニン【素町人】

〘名〙 (「す」は接頭語) ただの町人。また、町人をいやしめていう語。すまちにん。
※浄瑠璃・心中二つ腹帯(1722)一「大阪の八百屋づれ半兵衛とやらん素町人(スチャウニン)相手に取った覚えがない」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android