素裸(読み)すっぱだか

精選版 日本国語大辞典 「素裸」の意味・読み・例文・類語

すっ‐ぱだか【素裸】

〘名〙
衣服を何も身につけていないまったくの裸。すはだか。まっぱだか。まるはだか。〔和英語林集成(初版)(1867)〕
※行人(1912‐13)〈夏目漱石〉友達「素(ス)裸体(パダカ)になって病院の飯を旨さうに食った」
財産など、身の回りのものがなくなって体一つになること。裸一貫
安愚楽鍋(1871‐72)〈仮名垣魯文〉二「四年ごしいい人にとってゐた作さんまでなくなしてすっぱだかに成たからにゃア」
③ いろいろな装飾をとり去ったありのままの事実。事実のとおりであること。
大道無門(1926)〈里見弴反射「僕といふ人間を素(ス)っ裸(パダカ)のままに見てゐてくれてることと信じてゐる」

す‐はだか【素裸】

〘名〙
① 衣服を身にまとっていないこと。赤はだか。まるはだか。すっぱだか。《季・夏》
※少年行(1907)〈中村星湖〉八「浅い流れの中で素裸の黒奴が遊んでる」
② 木の葉がすっかり落ちた状態
※三月変(1929)〈岡田三郎〉「冬になると、黄葉をすつかりふるひ落とし、〈略〉素裸(スハダカ)の姿を見せるのであった」

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デジタル大辞泉 「素裸」の意味・読み・例文・類語

す‐はだか【素裸】

衣服をまったく身につけていないこと。まるはだか。すっぱだか。 夏》

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