素見(読み)ソケン

デジタル大辞泉 「素見」の意味・読み・例文・類語

そ‐けん【素見】

[名](スル)すけん(素見)

す‐けん【素見】

品物遊女を見るだけで買わないこと。また、その人。ひやかし。そけん

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「素見」の意味・読み・例文・類語

す‐けん【素見】

〘名〙 物や遊女を、見るだけで買わないこと。また、その人。ひやかし。素見物。そけん。
洒落本異素六帖(1757)「我朝には紅葉のゑんにて高尾と名附貴ぶ。このゆへに素見(スケン)の人は花を見てかへる心地せりと也」

そ‐けん【素見】

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世界大百科事典(旧版)内の素見の言及

【遊郭(遊廓)】より

…一時期禁止された夜間営業も,1657年の新吉原をはじめ各地とも許可されて,夜間が主流となった。大勢の客の中には張見世(はりみせ)を見て回るだけの見物客もあり,これを〈ひやかし〉〈ぞめき〉〈素見(すけん)〉といった。そうした見物客にとっては,花魁(おいらん)道中も目を楽しませるものであった。…

※「素見」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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