紫の塵(読み)ムラサキノチリ

デジタル大辞泉 「紫の塵」の意味・読み・例文・類語

むらさき‐の‐ちり【紫の×塵】

和漢朗詠集・上の「紫塵しじんわかわらび人手にぎる」の「紫塵」の訓読みワラビの芽。
武蔵野のすぐろが中の下蕨まだうら若し―」〈長方集〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「紫の塵」の意味・読み・例文・類語

むらさき【紫】 の 塵(ちり)

(「和漢朗詠‐上」の「紫塵の嫩き蕨は人手を拳(にぎ)碧玉の寒き蘆は錐嚢を脱す〈小野篁〉」の「紫塵(しじん)」の訓読み) 紫色の塵。また、そのような小さな蕨(わらび)の芽をいう。
※按納言集(1186‐87頃)春「武蔵野のすぐろが中のした蕨まだうら若しむらさきのちり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android