紫波町(読み)しわちよう

日本歴史地名大系 「紫波町」の解説

紫波町
しわちよう

面積:二三八・三二平方キロ

郡の南半を占め、東は盛岡市・稗貫ひえぬき大迫おおはさま町、南は同郡石鳥谷いしどりや町、西は岩手郡雫石しずくいし町、北は矢巾やはば町・都南となん村に接する。東西に北上高地奥羽山脈が控えているが、中央部には平坦な農耕地が広がり、やや東寄りを北上川が南流し、東方から天王てんのう川・彦部ひこべ川、西方から滝名たきな川が合流する。中央をJR東北本線および東北新幹線が縦貫し、それに沿って国道四号が通り、町の中心街が形成されている。さらに西寄りの田園地帯を東北自動車道が縦貫、紫波インターチェンジが設けられているほか、東方を国道三九六号が南北に通る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「紫波町」の意味・わかりやすい解説

紫波〔町〕
しわ

岩手県中部,盛岡市と花巻市の間にある町。北上川本流に沿い,北上盆地と周辺の山地からなる。 1955年日詰町と古館村,水分村,志和村,赤石村,彦部村,佐比内村赤沢村,長岡村の8村が合体して成立。町名は古代からの郡名に由来する (志和その他の表記もある) 。中心地区の日詰 (ひづめ) は江戸時代には奥羽街道宿駅および北上川舟運の河港として繁栄。北上川西岸の洪積台地扇状地は,山王海ダムによって安定した米作地となった。もち米や岩手しわ牛の産地として知られ,果樹栽培が行なわれる。南隣の花巻市石鳥谷と並ぶ南部杜氏の出身地として有名。日詰にある勝源院の逆ガシワは国の天然記念物。正月行事である山屋田植踊は国の重要無形民俗文化財。東北自動車道紫波インターチェンジが設置され,JR東北本線と国道4号線が通り,工場進出が多い。面積 238.98km2。人口 3万2147(2020)。

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