経済難民(読み)けいざいなんみん(英語表記)economic refugee

翻訳|economic refugee

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「経済難民」の意味・わかりやすい解説

経済難民
けいざいなんみん
economic refugee

1970年代から 80年代にかけて国内での経済的不満や生活困窮,さらには深刻な飢餓から逃れるために,主として第三世界から先進諸国に脱出する人々をいう。日本にも 80年代後半,開放経済体制に移行したばかりの中国から経済難民が殺到,社会問題化した。最近では 1989年の民主化革命を契機に東欧諸国からの西欧諸国への経済難民が急増,折からの景気後退とも重なって,ドイツ中心に外国人排斥運動が高まる要因ともなっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android