経過的転調(読み)けいかてきてんちょう

世界大百科事典(旧版)内の経過的転調の言及

【転調】より

…転調はその定義上調性の存在を前提としているから,現代の無調音楽では転調は起こりえない。 転調には,先行調と後続調との関係(前記の近親転調と遠隔転調),新しい調の安定度(確定的転調と経過的転調),転調手法(両調に共通の和音を仲介とする全音階的転調,一方または両方の調に存在しない和音を経過する半音階的転調,異名同音を利用するエンハーモニック転調など)においてさまざまな種類があり,音楽教育においては作曲理論のうち特に和声法の重要な一環として学習される。以上のように狭義の転調は西洋の調性音楽で生じるが,西洋以外の音楽についても,旋法の変化や中心音の移動が見られるとき,これを転調という用語で説明することが少なくない。…

※「経過的転調」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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