給仕女(読み)きゅうじおんな

精選版 日本国語大辞典 「給仕女」の意味・読み・例文・類語

きゅうじ‐おんな キフジをんな【給仕女】

〘名〙 給仕をする女。
役所、会社などで茶を運んだり雑用をしたりする女性
※新聞雑誌‐四五号・明治五年(1872)五月「木更津県管下給仕女禁止達書の畧に給仕女の儀は元桜井県に於て差免置候得共」
旅館飲食店などで、客の飲食世話をする女性。
※思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉四「夕飯の膳に一本取り寄せ、給仕女を相手に冗談云ったりして居たが」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の給仕女の言及

【私娼】より

…したがって各地に多くの私娼が出現し,なかには堂々と営業を続けて,公娼をしのぐほどのものも珍しくはなかった。表面上は公娼制堅持の幕府にとって,私娼はすべて隠売女(かくしばいじよ)であったが,法令に出てくる名称だけでも風呂屋女,茶屋女,茶立女(ちやたておんな),給仕女,女踊子,綿摘(わたつみ),比丘尼(びくに),芸者などがあり,その存在を見過ごせなかった事情を物語っている。実際の私娼の名称は,俗称を含めてはるかに多く,表向きの職業や居住地名にちなんで命名されている。…

※「給仕女」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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