給名(読み)きゅうみょう

精選版 日本国語大辞典 「給名」の意味・読み・例文・類語

きゅう‐みょう キフミャウ【給名】

〘名〙 中世地頭や庄官などが、その職務に対する報酬として領家から給付された名(みょう)領主に対する課役は免除されたが、年貢は負担した。
※白河本東寺百合文書‐三四・永仁六年(1298)二月二九日・新勅旨田光清請文「右公文分之給田者、如先段若松名内一町之外、全無給田・給名者也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の給名の言及

【免田】より

…また公事のみ免除された田地もあり,〈雑役免田〉とか,〈一色(いつしき)田〉と呼ばれた。荘官や郡郷司に与えられた〈給名(きゆうみよう)〉はこの種の免田である。なお当該地が畠の場合には〈免畠(めんぱく)〉という。…

※「給名」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android