(読み)たう

精選版 日本国語大辞典 「給」の意味・読み・例文・類語

た・う たふ【給】

〘他ハ四〙 (補助動詞として用いる) =たまう(給)
平家(13C前)五「十善帝位にほこったうとも」
※平家(13C前)八「抑、わどのを鼓判官といふは、よろづの人にうたれたうか、はられたうか」
[補注]平家物語用例は、文覚および木曾義仲のことばであり、「たまふ」または「たぶ」から変化したぞんざいな語形であったとみられる。

きゅう‐・する キフ‥【給】

[1] 〘自サ変〙 きふ・す 〘自サ変〙 そなわる。足りる。
[2] 〘他サ変〙 きふ・す 〘他サ変〙 あてがう。与える。たまう。配る。
※漢書列伝竺桃抄(1458‐60)張馮汲鄭第二〇「公方からの奉祿をば人に給するぞ」
俳諧新花摘(1784)「衣食に給(キウ)するてだても尽き」

きゅう キフ【給】

〘名〙 奉公人に支給する給与給金
仮名草子・都風俗鑑(1681)三「奉公人はきうをかりこし」

きゅう‐・す キフ‥【給】

〘自他サ変〙 ⇒きゅうする(給)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「給」の意味・読み・例文・類語

きゅう【給】[漢字項目]

[音]キュウ(キフ)(呉)(漢) [訓]たまう
学習漢字]4年
あてがって足りるようにする。「給水給油供給自給需給配給補給
金品を下し与える。たまう。「給食給付給与給料官給支給発給
手当て。給料。「恩給月給減給高給昇給日給薄給俸給無給
世話をする。「給仕女給
[名のり]たり・はる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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