絵三島(読み)えみしま

精選版 日本国語大辞典 「絵三島」の意味・読み・例文・類語

え‐みしま ヱ‥【絵三島】

〘名〙 表面白泥を刷(は)いて化粧した上に、黒または黒褐色になった鉄質の釉(うわぐすり)の絵や文様を描き、さらに透明な釉をかけた陶器絵高麗(えごうらい)の類。李朝期に、鶏龍山窯で作られたものがよく知られている。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の絵三島の言及

【三島】より

…近年韓国では,この一群を〈粉粧灰青沙器〉,略して粉青沙器とよぶ。灰色の素地に印花文を施し,これに純白の白土を塗ってさまざまの意匠を作り出し,透明釉をかけて焼き上げたものが基本で,白化粧の上に鉄絵具で文様を描く絵三島,白化粧を搔き落して文様をあらわした彫三島などがある。象嵌三島とよばれるていねいな作りのものは,高麗象嵌青磁の末期のものと区別のつかないものがある。…

※「絵三島」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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