絶対屈折率(読み)ゼッタイクッセツリツ

デジタル大辞泉 「絶対屈折率」の意味・読み・例文・類語

ぜったい‐くっせつりつ【絶対屈折率】

光が真空からある媒質に入射するときの、その境界面における屈折率入射角正弦屈折角の正弦との比であり、真空中の光の速度cと媒質中の光の速度vの比c/vに等しい。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

法則の辞典 「絶対屈折率」の解説

絶対屈折率【absolute refractive index】

真空中の光速度 c と,媒質中の光速度 v の比,すなわち c/v をいう.

出典 朝倉書店法則の辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の絶対屈折率の言及

【屈折】より

…ここでnIIIを相対屈折率relative index of refractionと呼ぶ。光の場合は,入射側の媒質Iが真空である場合の相対屈折率をとくに絶対屈折率absolute refractive index,あるいは単に屈折率refractive indexと呼び,通常nで表す。これは真空中の光速度cと物質中の光の速さvとの比nc/vであり,相対屈折率は,入射側の媒質Iの屈折率nIに対する透過側の媒質IIの屈折率nIIの比となる。…

【光】より

…後者の関係はスネルの法則と呼ばれ,n21を第2媒質の第1媒質に対する相対屈折率と呼ぶ。第1媒質が真空である場合,第2媒質の真空に対する屈折率を絶対屈折率,または単に屈折率という。相対屈折率は第2媒質中の光の速さと第1媒質中のそれとの比の逆数であり,屈折率nはその媒質中の光の速さcと真空中の光速度c0を用いて,nc0/cで表される。…

※「絶対屈折率」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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