絹の国(読み)きぬのくに

世界大百科事典(旧版)内の絹の国の言及

【絹織物】より

…しかし清代康熙年間(1662‐1722)以後,イギリスの中国貿易が盛んになると絹織物にかわって茶の輸出が激増し,やがて日本,西欧の絹織物業が発達し,輸出額がしだいに減少することになった。【佐藤 武敏】
[世界各地への伝播]
 古代ローマで中国を呼ぶのにセリカSerica(絹の国)の名が当てられたように,中国の絹織物は重要な交易品として,古く漢代以前からシルクロードの陸路を経て,また南海の海路によって遠く国外に輸出された。アルタイ東部のパジリクから出土した戦国時代の絹の刺繡や,シリアのパルミュラ出土の漢代錦,そしてシルクロードの各地点から出土した漢~唐代の多量の絹織物は,その経緯を伝えるものである。…

※「絹の国」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android