精選版 日本国語大辞典 「続松」の意味・読み・例文・類語
つい‐まつ【続松】
〘名〙 (「つぎまつ(継松)」の変化した語)
① 松明(たいまつ)のこと。
※伊勢物語(10C前)六九「その杯の皿に、ついまつの炭して歌の末をかきつぐ」
② (斎宮が杯に歌の上(かみ)の句を書いて出したのに対して、在原業平が、続松(ついまつ)の炭を用いて下の句を続けて書いたという「伊勢物語」の故事から) 歌ガルタ、歌貝などの、和歌の上の句と下の句とをとり合わせる遊戯。特に歌ガルタの場合が多い。続松草(ついまつぐさ)。
※浄瑠璃・本朝二十四孝(1766)一「お慰みに琴の組でも続松(ツイマツ)でも始め」
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