網襦袢(読み)あみジュバン

精選版 日本国語大辞典 「網襦袢」の意味・読み・例文・類語

あみ‐ジュバン【網襦袢】

〘名〙 (ジュバンはjubão, gibão)⸨あみジバン⸩
綿糸絹糸麻糸などを、網の目にあんだ襦袢。夏、汗取りのために着る。
洒落本甲駅新話(1775)「白あさのゑりをかけたあみじゅはん」
筒袖の上に網をかけた襦袢。歌舞伎で、武士盗賊扮装として用いられる。〔新時代用語辞典(1930)〕

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百科事典マイペディア 「網襦袢」の意味・わかりやすい解説

網襦袢【あみじゅばん】

(1)江戸時代,汗とりのため用いた襦袢。観世縒(かんぜより)を亀甲(きっこう)形に編んだ袖(そで)無し。現在は綿糸,麻糸などで網目状に編んだ網シャツを汗とりに着用。(2)歌舞伎衣装鎖帷子(くさりかたびら)を象徴。金銀糸で編み肌着(はだぎ)に縫い付けたものと,黒糸で編み筒袖式に仕立てた素網とがある。

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