網走市(読み)アバシリシ

デジタル大辞泉 「網走市」の意味・読み・例文・類語

あばしり‐し【網走市】

網走

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本歴史地名大系 「網走市」の解説

網走市
あばしりし

面積:四七〇・八八平方キロ

昭和二二年(一九四七)二月、網走郡網走町が市制を施行して成立。北海道北東部、網走支庁管内の東部に位置する。網走支庁所在地で、管内二三市町村の行政の中心地。北はオホーツク海に臨み、西は常呂ところ郡常呂町、南は同郡端野たんの町、網走郡東藻琴ひがしもこと村・女満別めまんべつ町、東は斜里しやり小清水こしみず町。市域中央部に形成された市街地以外は山林が多く、西から能取のとろ湖・リヤウシ湖・網走湖・藻琴湖・濤沸とうふつ湖の五つの湖沼をもち、リヤウシ湖以外はオホーツク海とつながっている。網走市街地を貫流する網走川は釧路地方との境をなす釧北せんぽく峠付近からほぼ北流し、網走湖を経てオホーツク海に注ぐ。東部を北流する藻琴川は藻琴湖、東境を北流する浦士別うらしべつ川は濤沸湖に入る。オホーツク海には流氷が毎年一月に到来する。冬期に海上交通が途絶する流氷南限の地域として特異な自然環境がある。雨量・積雪量は少なく、平均気温は二月が零下八・二度、八月が摂氏二一・一度と内陸部より比較的温暖である。網走川河口部両岸の市街地を南から北に網走橋を経てつなぐ国道三九号は、左岸緑町みどりまちから網走新橋を経て右岸へと渡り、同川右岸沿いを南下する。市東部海岸沿いを国道二四四号が走り、大曲おおまがり地区で国道三九号から西へ分岐した国道二三八号は網走湖北岸、能取湖南岸を西へ進み、同湖西岸を北上したのちオホーツク海に沿って西へ向かう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「網走市」の意味・わかりやすい解説

網走〔市〕
あばしり

北海道北東部,オホーツク海に臨む市。オホーツク総合振興局所在地。1947年市制。地名アイヌ語のチパシリ (われらが発見した土地の意) に由来。網走川の河口両岸に市街が発達し,その東西は砂浜海岸と湖岸,南北洪積台地である。寛政10 (1798) 年に漁場が開設されて以来,オホーツク海漁業の根拠地として発達した。サケ,マス,カニ,ホタテガイ,スケトウダラ,ホッケなどの集散と水産加工業が行なわれる。付近一帯は,北浜原生花園小清水原生花園),サロマ湖能取湖網走湖などを含む網走国定公園。市内に知床半島の展望に優れた天都山 (国指定名勝) や最寄貝塚 (国指定史跡) などがある。JR石北本線,釧網本線が通り,国道39号線の終点,国道238号線,244号線の起点で,北海道内の主要都市と結ばれている。面積 471.00km2。人口 3万5759(2020)。

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