綾織物(読み)あやおりもの

精選版 日本国語大辞典 「綾織物」の意味・読み・例文・類語

あや‐おりもの【綾織物】

〘名〙
模様を織り出した美しい絹織物朝廷では五位以上の者の朝服に限り許されたが、蔵人(くろうど)は六位でも着用を許された。あやおり。あや。
※竹取(9C末‐10C初)「内々のしつらひには、いふべくもあらぬ綾をり物に絵をかきて、誠はりたり」
斜文組織の織物。経(たていと)が斜め方向に畝(うね)をなし、綾線を表わす。糸密度は多く、地質はやや柔軟。片面綾と両面綾がある。綾綿布。葛城サージギャバジン

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「綾織物」の意味・読み・例文・類語

あや‐おりもの【×綾織物】

いろいろな模様を浮き出すように織った織物。あやおり。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android