綿屋(読み)わたや

精選版 日本国語大辞典 「綿屋」の意味・読み・例文・類語

わた‐や【綿屋】

〘名〙
① もめん綿をあきなう店。また、その人。
浮世草子好色一代男(1682)七「平野の綿屋の吉様にあへども」
綿打ちを業とする店。また、その人。綿打ち。
※雑俳・柳多留‐三五(1806)「わたやの二階へんてつな三味のおと」

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デジタル大辞泉 「綿屋」の意味・読み・例文・類語

わた‐や【綿屋】

綿を商う家。また、その人。
綿打ちを業とする家。また、その人。綿打ち。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「綿屋」の意味・わかりやすい解説

綿屋
わたや

真綿(まわた)を販売する店。16世紀には綿売りという量り売りの女性の振売りがあった。17世紀には店売りができ、木綿(もめん)屋に対して真綿屋ともいった。真綿問屋から仕入れて店売りし、摘み綿(真綿を塗り桶(おけ)にかぶせて引き伸ばしたもの)も扱っていた。木綿屋では布だけでなく木綿(きわた)も扱った。19世紀後半になると、綿屋は真綿よりも木綿綿(わた)を多く扱い、ふとんなども売っていた。そこでは木綿綿の打ち直しもしていた。今日ではふとん屋とか寝具店が綿屋にあたる。

遠藤元男

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「綿屋」の解説

わたや【綿屋】

宮城日本酒。酒名は、創業時の屋号「綿屋酒造」に由来純米大吟醸酒大吟醸酒特別純米酒などをそろえる。全国新酒鑑評会で受賞実績多数。原料米は山田錦美山錦など。仕込み水は名水「小僧不動の滝」の上流域伏流水。蔵元の「金の井酒造」は大正4年(1915)創業。所在地は栗原市一迫字川口町浦。

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デジタル大辞泉プラス 「綿屋」の解説

綿屋(わたや)

宮城県、金の井酒造株式会社の製造する日本酒。純米酒、純米吟醸酒などがある。

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