綿衣(読み)ワタギヌ

デジタル大辞泉 「綿衣」の意味・読み・例文・類語

わた‐ぎぬ【綿衣】

綿入れ2」に同じ。
「夏とほしたる―のかかりたるを」〈・一九八〉

めん‐い【綿衣】

綿織物で仕立てた衣服綿服
「食を飯汁と限り、衣を―と限り」〈露伴・二宮尊徳翁〉

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精選版 日本国語大辞典 「綿衣」の意味・読み・例文・類語

めん‐い【綿衣】

〘名〙
① 綿(わた)を入れて仕立てた衣服。わたいれ。
吾妻鏡‐治承四年(1180)九月三日「又可調進綿衣之由、被豊嶋右馬允朝経之妻女
② 綿織物で仕立てた衣服。木綿着物
※今昔較(1874)〈岡三慶〉下「下民は皆綿衣を着し」 〔魏志倭人伝

わた‐ぎぬ【綿衣】

〘名〙 =わたいれ(綿入)
書紀(720)皇極二年四月(図書寮本訓)「人綿袍(わたキヌ)三領(みつ)を着(き)る」

わた‐ごろも【綿衣】

〘名〙 =わたいれ(綿入)②〔新撰字鏡(898‐901頃)〕

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普及版 字通 「綿衣」の読み・字形・画数・意味

【綿衣】めんい

木綿の衣服。〔三国志、魏、東夷伝倭人〕(正始四年)倭王復た人をはし、生口・倭錦・絳・緜衣・帛布・丹木・(ふ)(羊に似て四耳、背に目のある獣)・短弓矢を上獻す。

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