緊急事態宣言(感染症)(読み)きんきゅうじたいせんげん(かんせんしょう)

知恵蔵mini 「緊急事態宣言(感染症)」の解説

緊急事態宣言(感染症)

改正新型インフルエンザ等対策特別措置法(新型コロナウイルス特措法)に基づいて日本政府が発する布告。正式名称は「新型インフルエンザ等緊急事態宣言」。新型インフルエンザなど(新型コロナウイルスの適用対象期間は2021年1月31日まで)の感染拡大で国民の生命・健康や生活・経済に甚大な影響が出ると判断した場合に、感染症専門家などによる諮問委員会の意見聴取を経て、首相が期間・区域を決めて発令する。対象となる都道府県の知事は、外出自粛、施設の使用制限、イベントの開催制限などの要請指示のほか、臨時医療施設開設のための土地・建物の使用や医薬品・マスクなどの売り渡しに関する命令を行うことが可能になる。20年4月、政府は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、改正前の特措法も含めて初となる緊急事態宣言を発令。東京都など7都府県を対象に、約1カ月間の実施期間が設けられた。

(2020-4-7)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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