緑光(読み)りょっこう

改訂新版 世界大百科事典 「緑光」の意味・わかりやすい解説

緑光 (りょっこう)

緑閃光(りよくせんこう),グリーンフラッシュgreen flashともいう。日の出日没時に水平線上に出ている太陽面の部分が緑色に見える現象。太陽の光が大気を通った時に屈折する角度は,太陽が水平線付近にある時に特に大きい。一方屈折率は光の波長によってちがい,青の方が屈折が大きく,赤の方が屈折が小さい。したがって日の出,日没時には,光の分散が著しくおこり,青と赤の光はその進む方向が角度で20~40分ぐらいちがって,緑光が見られる。南極の昭和基地の観測者の報告では,太陽直径の3分の1ぐらいが沈んだ時,残った太陽面は緑色っぽくなり,その色のままで全部沈み,またその時太陽のまわりの空の黄赤色には別に変化はなかったという。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

普及版 字通 「緑光」の読み・字形・画数・意味

【緑光】りよくこう

緑のつや。

字通「緑」の項目を見る

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