線描(読み)せんがき

精選版 日本国語大辞典 「線描」の意味・読み・例文・類語

せん‐がき【線描】

〘名〙 日本画技法一つ。物の形体をすべて線で表わすもの。鉄線描遊糸描、肥痩線描、白描などがある。せんびょう。
江戸から東京へ(1922)〈矢田挿雲〉八「両方とも線描(センガキ)を終へて今は顔や鱗へ強い群青や胡粉を塗抹するのみとなった」

せん‐びょう ‥ベウ【線描】

〘名〙 線だけで、物の形を描き出すこと。また、その絵。線書き。
若い人(1933‐37)〈石坂洋次郎〉上「みよ、午後残暑に茹った都会河岸風物に、歪められたどんな線描がある」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「線描」の意味・読み・例文・類語

せん‐びょう〔‐ベウ〕【線描】

物の形を線だけで描くこと。せんがき。「線描画」
[類語]寸描えが彩る象る染まる染める描写写生模写素描点描スケッチ

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