緻密斑

栄養・生化学辞典 「緻密斑」の解説

緻密斑

 腎臓一部組織名称で,輸入細動脈が糸球体血管極に入る直前遠位尿細管部分にあたる.尿細管中のナトリウムイオン濃度を感知して,糸球体傍細胞にレニン分泌を促し,それによって血圧が調節される.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の緻密斑の言及

【腎臓】より

…介在部の細胞は,尿細管を通じて最も発達した基底線条(基底陥入とそれに応じて配列するミトコンドリア)を示すが,微絨毛は低くまばらである。介在部は,集合細管を経て集合管に至るが,その間,血管極のごく近くで必ず一度,輸入細動脈に接近し,ここに緻密斑とよばれる特殊な構造を形成する。この部には,扁平につぶれたような核をもつグールマーティ細胞Goormaghtigh’s cellが層をなして密集しているが,これは後述する腎臓の内分泌と深く関与している(図7,図8)。…

※「緻密斑」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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