縦様(読み)タタサマ

デジタル大辞泉 「縦様」の意味・読み・例文・類語

たた‐さま【縦様/方】

[形動ナリ]
たてになっているさま。立てたさま。たて。
琵琶の御琴を―に持たせ給へり」〈・九四〉
まっすぐ。
「草生ひ茂りたるを、長々と―にいけば」〈・二二三〉

たて‐ざま【縦様/縦方】

《古くは「たてさま」》たての方向。たて。
三味線を邪険に取って、と―に引立てる」〈鏡花歌行灯

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「縦様」の意味・読み・例文・類語

たて‐さま【縦様】

〘名〙 (後世は「たてざま」とも)
① 縦の方向。縦。
平家(13C前)一一「尊あやしとおぼしめし、たてさまにわって御らんずれば」
② 「様」の字の書き方一つ。旁(つくり)を「美」の字の草書体のように書くこと。美様(びざま)。〔随筆・楓軒偶記(1807‐10頃)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android