繁縷・蘩蔞(読み)はこべ

精選版 日本国語大辞典 「繁縷・蘩蔞」の意味・読み・例文・類語

はこべ【繁縷・蘩蔞】

〘名〙 ナデシコ科越年草。各地の路傍や休耕中の田畑や畔、園庭などにはびこる、代表的な雑草の一つ。高さ一〇~三〇センチメートル。茎の下部は地表をはう。葉は対生し、楕円形または広卵形で長さ二~三センチメートル、下葉では短い柄がある。早春集散花序を出し、白い小さな五弁花が多数開く。花弁は二深裂する。花後、きんちゃく状の果実を下向きにつけ、種子を出したのち上向きになおる。春の七草の一つ。漢名、繁縷。はこべら。はくべら。《季・春》
撰集抄(1250頃)五「いちごとはこへとの葉をもみあはせて後」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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