繊手(読み)せんしゅ

精選版 日本国語大辞典 「繊手」の意味・読み・例文・類語

せん‐しゅ【繊手】

〘名〙 かぼそく、たおやかな手。多く、女性の手にいう。
経国集(827)一・重陽節菊花賦〈嵯峨天皇〉「攘溺腕而採嬾、擢繊手以摘花」
花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉六「繊手(センシュ)を伸ばして、マルツラバースの頸辺を抱擁し」 〔陸機‐擬古詩・擬西北有高楼〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「繊手」の意味・読み・例文・類語

せん‐しゅ【繊手】

かぼそい、しなやかな手。多く、女性の美しい手をいう。
「女性の―を握ってしまった事も無かったし」〈太宰・チャンス〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「繊手」の読み・字形・画数・意味

【繊手】せんしゆ

ほっそりとした手。〔文選古詩十九首、二〕盈盈たる樓上の女 皎皎(けうけう)として(さういう)(窓)に當る 娥娥(がが)たる紅の妝(よそほ)ひ 纖纖として素手を出だす

字通「繊」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android