羅葡日対訳辞書(読み)らぽにちたいやくじしょ

精選版 日本国語大辞典 「羅葡日対訳辞書」の意味・読み・例文・類語

らぽにちたいやくじしょ【羅葡日対訳辞書】

(原題Dictionarivm Latino-Lvsitanicvm, ac Iaponicvm) 辞書。日本イエズス会版、文祿四年(一五九五)天草学林刊。イタリア人のアウグスチノ会士カレピノ(カレピヌス)の「羅伊辞典」(一五〇二年ローマ刊)のラテン語日本語を当てた辞書で、ラテン語見出しにポルトガル語語釈、日本語類義語を記載する。語釈は名詞一語で対応させず、「…スルコトヲイウ」「…スル人」のように句の形で説明するのが特徴。約三万語を擁する。羅葡日辞書。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

百科事典マイペディア 「羅葡日対訳辞書」の意味・わかりやすい解説

羅葡日対訳辞書【らほにちたいやくじしょ】

1595年長崎でイエズス会宣教師と日本人修道士によって刊行されたラテン語・ポルトガル語・日本語の対訳辞書。収録語数約3万。当時の日本語に対応語が見いだせないラテン語についても簡潔な解説が施されており,異文化・異言語接触の研究には不可欠の資料。→キリシタン版

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android