北海道東部,網走支庁網走郡の町。人口2万1575(2010)。地名はアイヌ語の〈ペ・ポロ〉に由来し,〈水の多い所〉の意味とされている。町域は屈斜路(くつしやろ)カルデラの北西斜面の洪積台地および中央を北流する網走川の沖積地などを占める。中心市街は網走川と支流美幌川の合流点付近に発達し,国道39号線と240号,243号線の分岐点となっている。かつてはアイヌ人のコタン(集落)のあった地で,1897年前後から和人が入植して開拓が始まった。ジャガイモ,テンサイ,豆類を主体とする畑作農業を営む。北見市と網走市の中間にあるため近年は商工業も盛んで,製糖,デンプン製造などの工場もある。町域南東端に美幌峠がある。JR石北本線が通る。
執筆者:奥平 忠志
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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