習得観念(読み)シュウトクカンネン

デジタル大辞泉 「習得観念」の意味・読み・例文・類語

しゅうとく‐かんねん〔シフトククワンネン〕【習得観念】

哲学で、経験によって後天的に得られる観念ロックデカルトの生得観念説に反対して説いた。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「習得観念」の意味・読み・例文・類語

しゅうとく‐かんねん シフトククヮンネン【習得観念】

〘名〙 イギリスの哲学者ロックの哲学で、感覚反省によって後天的に得られる観念をいう。人間が生まれつき観念をもっているとするデカルトの生得観念説に対して、ロックは、観念が経験的に形成されると主張した。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「習得観念」の意味・わかりやすい解説

習得観念
しゅうとくかんねん
acquired idea

すべての観念は経験を通して獲得されることをいう。思想としては古くからあるが,言葉としてはロック認識論 (『人間悟性論』) で用いられた。生得観念の対立語。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android