老成(読み)ロウセイ

デジタル大辞泉 「老成」の意味・読み・例文・類語

ろう‐せい〔ラウ‐〕【老成】

[名・形動](スル)
年をとり経験を積んで、熟達していること。また、そのさま。「大家老成した文章
「此―なる代言人は、生来冷淡で」〈若松訳・小公子
年齢のわりにおとなびていること。「若いのに老成した口をきく」

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精選版 日本国語大辞典 「老成」の意味・読み・例文・類語

ろう‐せい ラウ‥【老成】

〘名〙 (形動)
① 経験を積んで熟達すること。また、そのさま。老練。老熟
※本朝文粋(1060頃)二・答六条右大臣辞職表勅〈巨勢為時〉「公逾扶老成之誠、莫少休之思
※雑話筆記(1719‐61)上「木俣も老成の人とはきこゑず、庸材そうなり」 〔杜甫‐敬贈鄭諫議十韻詩〕
② おとなびること。おとなっぽくなること。また、そのさま。
西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉二「且つ老人の頭を少年の肩に載せたるものと人にいはるるほど、百事に老成せり」 〔左思‐呉都賦〕

おい‐な・る【老成】

〘自ラ四〙 老年になる。年を取って衰える。
源氏(1001‐14頃)浮舟「さかしがるめれど、みにくくおひなりて」

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普及版 字通 「老成」の読み・字形・画数・意味

【老成】ろう(らう)せい

老練。〔升庵詩話、三〕(信の詩)綺には傷質多く、(えん)には無骨多し。易はく、新易は尖(せん)にし。子山の詩は、綺にして質り、にして骨り、にしてならず、新にして尖ならず。老と爲す以(ゆゑん)なり。

字通「老」の項目を見る

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化学辞典 第2版 「老成」の解説

老成
ロウセイ
aging

[別用語参照]エージング

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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