耳介筋(読み)じかいきん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「耳介筋」の意味・わかりやすい解説

耳介筋
じかいきん

外耳のうち外から見える部分,すなわち耳介を動かす筋肉総称動物が耳介を自由に動かせるのは,多数の耳介筋 (10~14種類) がよく発達しているためである。ヒトでは著しく退化して,前耳介筋,上耳介筋,後耳介筋の3筋がわずかに認められるのみで,これらも神経支配が貧弱なため,他の筋肉を動かさずに耳介だけを動かすことは,ほとんど不可能である。

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世界大百科事典(旧版)内の耳介筋の言及

【外耳】より

…耳介の内部には頭蓋につながる耳介軟骨があり,耳介を支える支柱になっている。耳介軟骨と頭蓋側壁とは動耳筋または耳介筋と総称されるいくつかの筋肉によって結ばれ,これらの作用によって耳介を微妙に動かすことのできる動物が多い。【田隅 本生】
[ヒトの外耳]
 ヒトの外耳は,体外に突出した耳介と,体内で約2.5cmの深さをもち鼓膜に連なる外耳道とからなる。…

※「耳介筋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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