耳朶・耳埵(読み)みみたぶ

精選版 日本国語大辞典 「耳朶・耳埵」の意味・読み・例文・類語

みみ‐たぶ【耳朶・耳埵】

〘名〙
① 耳(耳介)の下部の垂れ下がった肉。じだ。みみだれ。みみたびら。みみたぶら。みみたぼ。みみたび。みみったぶ。
浄瑠璃・三荘太夫五人嬢(1727)四「果報の備はる耳朶(ミミタブ)の大きさ」
② (形動) (①の厚いのは福の相という俗説から) 福運。幸運。利益。もうけ。また、耳よりなこと。また、そのさま。みみったぶ。
当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一五「ちっと耳たぶな当りがあるから」

みみ‐たぼ【耳朶・耳埵】

〘名〙 「みみたぶ(耳朶)①」の変化した語。
※俳諧・八番日記‐文政四年(1821)五月「赤袷先耳たほをほめてから」

みみ‐たび【耳朶・耳埵】

〘名〙 =みみたぶ(耳朶)①〔十巻本和名抄(934頃)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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