みみ‐ぶくろ【耳袋】
[1]
防寒のため耳にかぶせる袋。寒さよけの耳おおい。みみかけ。《季・冬》
※閑耳目(1908)〈
渋川玄耳〉
運転手の耳套「唯一つ必要な
防寒具と見受けたのは、電車の運転手の耳套
(ミミブクロ)」
[2] (
耳嚢)
江戸中期の
随筆。一〇巻。
根岸鎮衛(やすもり)著。
天明四年(
一七八四)起筆。文化一一年(
一八一四)
成立。江戸中期の事項を中心に
巷談(こうだん)、異事奇談などを書き留めた作品。
勘定奉行にまでなった
著者の
見聞録であり、多様な話柄に富んで興味深い。江戸時代には刊行されなかったが、
写本によって流布した。
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デジタル大辞泉
「耳袋」の意味・読み・例文・類語
みみ‐ぶくろ【耳袋】
防寒のために耳にかぶせる袋。耳当て。耳掛け。《季 冬》「聞くまじきことを聞かじと―/風生」
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耳袋 (みみぶくろ)
近世後期の随筆。根岸鎮衛(やすもり)(1737-1815)著。自序は〈耳囊〉と記す。10巻。各巻100話で,したがって全巻1000話。街談巷説奇聞の類を集めたもの。1782年(天明2)ころから書き始め,はじめは3巻で完了していたが間を置いて3巻ずつ書きつぎ,9巻でいったん擱筆したが,さらに1巻を死の前年1814年(文化11)に完成。著者は幕臣で,佐渡奉行,勘定奉行を経て1798年(寛政10)より町奉行をつとめ,名奉行として知られた。
執筆者:朝倉 治彦
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耳袋【みみぶくろ】
根岸鎮衛(やすもり)(守信)著の随筆。自序は〈耳嚢〉と記す。10巻。毎巻100条からなり,上下諸階級の人事,里談巷説,奇事異聞から医薬に至る話,全1000話を書きとめたもの。著者は幕臣で,江戸の町奉行として名吏といわれ,1815年没。
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