聖別(読み)セイベツ(英語表記)consecration

翻訳|consecration

デジタル大辞泉 「聖別」の意味・読み・例文・類語

せい‐べつ【聖別】

[名](スル)キリスト教で、神聖な用にあてるため物または人を一般的・世俗的使用から引き離して、区別すること。聖化

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「聖別」の意味・読み・例文・類語

せい‐べつ【聖別】

〘名〙 キリスト教で、聖なる使用に当てるため、人あるいは物を一般的、世俗的使用から引き離す行為をいう。聖化。祝聖
帰省(1890)〈宮崎湖処子〉七「其古き支族も二三家ありて、皆其地に聖別されてあるなり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「聖別」の意味・わかりやすい解説

聖別
せいべつ
consecration

人あるいは物が日常的な使用から区別されて,永久に神に仕えるために奉献されることをいう。原始宗教では,川,泉,岩,木などの自然の事物が神々ないし精霊を宿すものとして聖別されているが,このほかにも,タブーや物神のように,ある儀式によって聖なるものとされることもあった。古代ギリシアやローマでは占官が寺院を建立する敷地を清めた。旧約聖書ではアロンとその息子たちが祭司として聖別されている。キリスト教では,聖餐中のパンとぶどう酒の聖別,司 (主) 教の聖別,祭壇教会堂の聖別の3つが特に聖別と呼ばれている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android