聖教(読み)せいきょう

精選版 日本国語大辞典 「聖教」の意味・読み・例文・類語

せい‐きょう ‥ケウ【聖教】

〘名〙
聖人の教え。特に、孔孟の教え。
※続日本紀‐養老六年(722)七月己卯「内黷聖教、外虧皇猷」
読本・春雨物語(1808)海賊「是等、聖教にあらぬ老婆心にてこそあれ」 〔新唐書‐柳渾伝〕
② 神聖な教え。特にキリスト教
※花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉五「先生聖教(セイケウ)を説き彼女をして少しく道に入らしむるを得んや」
仏教をいう。しょうぎょう。
※内地雑居未来之夢(1886)〈坪内逍遙〉一二「仏陀も脱凡の人ではない〈略〉善し、いひ得て善し、まことに聖教(セイケウ)を奉じたまう」
天子の教え。〔広益熟字典(1874)〕

しょう‐ぎょう シャウゲウ【聖教】

〘名〙 (「しょう」「ぎょう」はそれぞれ「聖」「教」の呉音) 仏語
釈尊の教え。仏のおしえ。
※観智院本三宝絵(984)中「一切衆生のためにいま聖教をひろめ給」
② 仏教の経典経文聖典
法華義疏(7C前)一「経者、乃是聖教之通名、仏語之美号」
密教修法の方法、順序等を記したもの。
醍醐寺新要録(1620)「右真言蔵聖教・仏像道具目録

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デジタル大辞泉 「聖教」の意味・読み・例文・類語

せい‐きょう〔‐ケウ〕【聖教】

聖人の教え。特に、孔子の教え。
神聖な教え。特に、キリスト教

しょう‐ぎょう〔シヤウゲウ〕【聖教】

釈迦しゃかの説いた教え。また、仏教の経典。正教しょうぎょう

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普及版 字通 「聖教」の読み・字形・画数・意味

【聖教】せいきよう

聖人の教え。

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