聖柄(読み)ヒジリヅカ

デジタル大辞泉 「聖柄」の意味・読み・例文・類語

ひじり‐づか【柄】

三鈷柄さんこづか刀剣一説に、柄に鮫皮さめがわをかけない木地のままのものともいう。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「聖柄」の意味・読み・例文・類語

ひじり‐づか【聖柄】

〘名〙 法体の者が持つ刀で、柄(つか)三鈷(さんこ)形状にこしらえたもの。三鈷柄。一説に、柄に鮫皮を付けず木地のままのものともいう。ひじりかたな。
平家(13C前)二「ひじりづかの刀をしくつろげてさすままに」

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世界大百科事典(旧版)内の聖柄の言及

【聖】より

…また念仏往生にはげむ僧や戒律を守っている僧を指して〈聖法師〉ということがある。 唐木類で作った飾りのない刀の柄を聖柄(ひじりづか)というのは,髪のない僧の頭に似ているからであり,高野聖の笈(おい)に似たあんどんを聖行灯(ひじりあんどん)という。なお《万葉集》巻三には,中国の故事によって清酒を聖と異称したことを詠んだ歌がみえる。…

※「聖柄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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