聞手(読み)ききて

精選版 日本国語大辞典 「聞手」の意味・読み・例文・類語

きき‐て【聞手】

〘名〙
① 人の話や音楽などを、聞く方の立場の人。聞く人。
政基公旅引付‐永正元年(1504)七月八日「御番頭衆為聞手召候也」
人情本・春色梅美婦禰(1841‐42頃)四「高声をしても聞人(キキテ)はなし」
② 答えを求めて人に尋ねる立場の人。質問者。
茶話(1915‐30)〈薄田泣菫演説用意「質問者(キキテ)は何だか腑に落ちなささうな返事をした」
③ 聞くことのじょうずな人。よく聞く人。転じて、音曲などで立ち会いとして聞く人。
※曲附次第(1423頃)「番者聞手をゑらびて、是非をさだむべし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「聞手」の意味・読み・例文・類語

きき‐て【聞(き)手/聴(き)手】

人の話や音楽などを聞く側の人。「―に回る」
話を聞くのがうまい人。聞きじょうず。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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